
今回は奈良県磯城郡田原本町の多・垣内古墳に行き古墳を撮影してきました。
多という場所は、古代に多氏という日本最古の皇別氏族(神武天皇の子の神八井耳命の後裔)とされる一族の拠点であった場所である。
また古事記を編纂した太安万侶(おおのやすまろ)も、この氏族の流れにある。
近鉄橿原線「新ノ口駅」を下車して、徒歩15~20分ほどの距離。
昔ながらの田んぼの区画の道になっているためか、くねくねと歩いていくことになるので、思いのほか時間がかかる。

今回使用したカメラは8x10の大判カメラであるディアドルフ8x10。
以前に夏場に持ち出したことがあるが地獄をみたので、それ以降は暑い時期には持ち出さなくないようにしていた。やっと外に持ち出せる気候になったので、数か月ぶりに外に持ち出すことにした。
使用したレンズはローデンシュトックのアポ・シロナーS 240mm F5.6。
レンズ先端に赤のラインが入ったローデンシュトックの大判レンズの上位モデル。なかなか少ないレンズなので、やっと手に入れることができ嬉しい限りである。
早速使ってみることにした。
この場所では使用しなかったが、ローデンシュトックのアポ・シロナーN 360mm F6.8も持って行っていたので、三脚や諸々の重量を含めると20kg近くになる。久しぶりに持ち出したので、背中が痛いw
多・垣内古墳を撮影
多・垣内古墳に到着。
田んぼのど真ん中にポツーんとあるので、比較的に見つけやすい。
古墳の上に立っている木が象徴的である。
古墳時代に造られた径約14mの円墳であるのだが、調べてみてもあまりこの古墳に関しての情報はでてこない。多氏の拠点であった地域でもあるので、多氏に関わる古墳なのかな?
Deardorff 8x10・APO SIRONAR S 240mm F5.6・ILFORD FP4 PLUS
やっとのことで入手したアポ・シロナーS 240mm F5.6の写りは、周辺までシャープに写るレンズである。大判レンズとしては最後のほうに設計されたレンズなので、現代的なレンズにも近いシャープな感じかな?
今回はフィルム現像がイマイチな仕上がりになったので、今後も使い込んでこのレンズの真価をみていきたいと思う。
