遂に入手したDeardorff 8x10を持って試し撮りしてきた

今回は久しぶりに機材ネタの記事となる。
それというのも、遂にフィルムカメラの終着点?とも言える8x10の大判カメラを入手したからである。
それも8x10のフィールドカメラとしては王者的なカメラであるDeardorff 8x10(ディアドルフ8x10)。

非常に美しい質感の木目の木製の大判カメラである。
私が購入したのはシカゴで作られたモデルで、Deardorff の中でも5000番台とオーソドックスな製造番号であるらしい。

私が所有しているタチハラの4x5のウッドカメラとは、木目と塗装がまったくことなる感じである。
どちらもイイ味わいのある木製フィールドカメラである。

Deardorff 8x10で試し撮り

試し撮りを兼ねて、少しずつ買い集めている8x10対応のレンズを2本ほど持って出ることにした。

ちなみに8x10に対応できるイメージサークルを持ったレンズは少ない。
8x10の大判カメラには、最低でも312ミリ以上のイメージサークルが必要になってくるからである。

今回使用したレンズは2本!!
超広角レンズとして使用できるNikkor SW 120mmF8S
イメージサークルはギリギリ使えるレンズではあるが、35mm換算で16mm相当の焦点距離となる。もちろんイメージサークルがギリギリのサイズとなるので、アオリを使用することもできない。

もう一本は程よい画角の広角レンズとなるNikkor W 240mmF5.6S
35mm換算だと32mm相当の焦点距離となるので、比較的遠近感も誇張されない素直な描写となるレンズである。

杉村公園の風景1Deardorff 8x10・Nikkor SW 120mmF8S・ILFORD FP4 PLUS

8x10の大判カメラで撮影した初写真。
記事用に縮小した画像ではわからないのだが、元の写真はすごく拡大しても細部まで描写している。
さすが8x10!!

4x5ですら驚いていたが、8x10はさらにその上をいく感動である。

杉村公園の風景2Deardorff 8x10・Nikkor W 240mmF5.6S・ILFORD FP4 PLUS

トレイ現像だから現像ムラも少ないと思っていたが、やっぱり現像ムラが発生することもあるのね^^;
油断せずに気をつけないと・・・

杉村公園の風景3Deardorff 8x10・Nikkor W 240mmF5.6S・ILFORD FP4 PLUS

夏の暑さに負けて、森の中に入っていき撮影。
絞りをF64まで絞ると、露光時間は4~8秒ぐらいになってくる。
風による被写体ブレが敵になってくる。

しかしその撮影条件を含めて、撮影を楽しむことができて非常に楽しい。

唯一の欠点は重量である。
Deardorff 8x10だけでも6kg近い重量となる。またレンズもかなり大きいレンズばかりなので、その他機材や三脚を含めると軽く12~15kgぐらいの重量となってくるのである。
700~800gぐらいのカメラの重さで、重さがどうのこうのとボヤいているような戦後日本のお花畑の弱男たちでは、使うことができない選ばれし者たちが使うカメラである。

私自身は185cmと比較的体格に恵まれているので、この重量には今のところ対応できる感じである。
年齢的に60代くらいになってくると重量的に厳しくなってくるので、今のうちに8x10大判カメラを楽しむことにしよう!!

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