今回は私が使用しているライカのフィルムレンジファインダーカメラの「ライカ M7」について、使っていて感じる感想・レビューや作例について紹介していきます。
近年になりYoutubeの動画などで、ライカのデジタル機をすごく推している動画をよく見かけるが、今回紹介するライカはそれらとは異なる古き良き時代のフィルム時代のライカ。
その中でもフィルムライカとしては、一番先進的な機能を搭載していた機種にはなるんだけどね・・・
絞り優先AEになるんだけどw
それでも伝統主義者が多いフィルムライカの世代のオジ様たちは、当時いろいろ騒いでいた記憶がある。
前置きはさておき、それではライカM7について使っていて感じる感想・レビューや作例について紹介していきます。
ライカM7のレビュー
現代的なデザインの外付け可変ファインダーを装着
まずはライカM7の基本性能スペックを下記にまとめてみました。
発売年 | 2002年(基本モデルはシルバークローム・ブラッククロームの2種) ※アラカルトで色々と変更できたモデル |
形式 | 電子式レンジファインダーカメラ |
シャッター速度 | B、4秒〜1/1000秒 電子式 横走り布幕フォーカルプレーンシャッター |
AE機能 | 絞り優先AE |
露出計 | TTL スポット測光 |
ファインダー倍率 | 0.72倍(M7) 0.58倍(M7 0.58) 0.85倍(M7 0.85) |
レンズマウント | ライカMマウント |
スペック的には、すごいところはない普通のカメラなんだけど・・・
M型ライカが機械式ではなくなったことに、当時は賞味期限付きなどと言われていたことを憶えています。でもね、ほんと絞り優先AEが付くだけで、すごくスナップ写真の速写がやりやすくなった記憶がありますね。
現在はスナップ写真的なことが、なかなかできない世の中になってしまったので、ただただ楽して撮りたい機能になってしまったけどw
昔の21mm外付けファインダーを装着
ちなみにライカM7に関しては、数年前に親が使っていたカメラを譲り受けた感じになる。
とは言っても、発売当時からチョイチョイ使わせてもらっていたんですけどね。すでに使われて20年弱になるカメラで、外装はかなり年期が入ってきている。
とは言っても撮影に関する機能は、未だに故障や不調もなくしっかりと動作してくれている。
個人的にはあまり使わない露出補正ダイヤル
ボディ後ろ側に付いている露出補正ダイヤル。
正直なところ、スポット測光をうまく使いこなした方が露出的にはシックリとくるし早く撮影できるので、露出補正ダイヤルはほぼ使用したことがない。
それもあってか、露出補正をしようよ露出補正ダイヤルを回そうとすると、少し固めになっていた^^;
たまに可動部は動かしてあげないとね・・・・
みんな気になる巻き上げレバーの操作感触ですが、さすがにライカM3、M2、M4には敵わないですね。
ライカM6もそうだったけど、何と言うか滑らかさみたいなものが昔のライカに比べて劣ってしまうところがありますよね。それ以外の部分を考えると、デジタルへの移行期に発売されたフィルムライカの最終到達点ともいえるレンジファインダーカメラなんだけどね。どうしても嗜好品の傾向がとても強いカメラなので、手に持った時の感触や操作感が議論の的になってしまうんだと思います。
電源を切り忘れやすいスイッチ
個人的に困ったなと思う点は電池の減りが早いことかな。
うっかり電源をOFFにするのを忘れたまま、そのまま防湿庫に入れてしまってしばらく経ってから使おうと思うと電池切れになっていることが何回かあった。今のデジタル機ならすぐにバッテリーを充電するだけなのだが、フィルム機に関してはそうはいかない。
電池はCR1/3N電池は2個か、SR44やLR44を4個入れるかで電源を入れることができるけど、SR44やLR44の電池を4つ入れるのが構造上入れにくい感じなので、CR1/3N電池を使うことをオススメします。
電池切れの際の非常用として、1/125と1/60は電池がなくてもシャッターが切れるようになっている。
どうせならNikon FM3Aのように、全速対応してくれたらな~~と思ったのだが、ハイブリットシャッターような機能を実現するのは、技術的になかなか実現は難しいのかな?
ライカM7の作例
ライカM7で撮影した作例です。
これからも随時追加していきますので、期間を開けて閲覧して頂ければと思います。
Leica M7・Summicron 50mm F2(第4世代)・New Seagull 100
もはや絞り優先AEを使って、速写をするようなスナップ写真はしなくなったが、機械式マニュアル機ばかり使っていると、絞り優先AEはなんて楽なんだろうねと感じる時がある。
特に50mmレンズを使う場合は、ライカM7が圧倒的に使いやすい!!
Leica M7・Elmarit 21mm F2.8 (第1世代)・ILFORD FP4 PLUS
露出測定する時にどこを基準にするか、スポット測光ならではの撮影をする時の楽しみもある。
Leica M7・Summicron 50mm F2(第4世代)・Kentmere PAN 100
比較的に小さいカメラなので、登山する時も首から下げいても、負担にならない大きさと重さである。
もちろん装着するレンズも関係するのだが、一部の特殊なスペックのレンズを除き、大体のレンズは小型軽量なので長時間持ち歩いても苦にはならないと思う。
ライカM7のまとめ
ライカM7について、使っていて感じる写真撮影の楽しみと作例を紹介してきました。
このカメラの個人的な意見について、参考になったでしょうか。
2018年までは製造販売されていたカメラなので、探せばまだまだ状態が良い個体を見つけることができると思います。フィルム機に関しては、その後もライカMPやライカM-Aが発売されていますが、真の意味でフィルムライカの最終形態を選ぶなら、ライカM7ではないでしょうか。