ズミタール 50mm f2レンズの特徴と作例を紹介

今回は私が使用しているライカのLマウントレンズであるズミタール 50mm f2レンズについて、特徴や使っていて感じることのレビューと作例について紹介していきます。

Summitarと言う表記から、ズミターまたはズミタールと呼ばれていますが、私の記事ではズミタールという表記で紹介していきたいと思います。

ズミタール 50mm f2の特徴とレビュー

ズミタール 50mm f2は、ライカレンズの中では比較的に安価なレンズです。
初めてバルナック型ライカを使う方でも、エルマーよりもこちらのレンズを選んだかたもいると思う。

私の場合は、標準レンズはエルマーとズミクロンを使っていた期間が長すぎて、それらと比較してズミタールはそれ程長くない。

Leica M3にズミタール 50mm f2

しかしこのレンズ、ズミクロンにはない柔らかい描写、豊富なグレートーンの階調と、ズマールほど癖のない程よい個性のボケ味で、使いやすいオールドレンズと言った感じのレンズです。

上の写真はM型ライカのLeica M3に、L-M変換リングを介してズミタールを装着している。
M型ライカのM3・M2・M4あたりのシルバークロームボディに装着しても、見た目的にマッチしているところは嬉しい。

ズミタール 50mm f2の前玉

私が所有しているズミタールは、ノンコートの円形絞りタイプのレンズとなる。
1939年から1955年まで17万本と長期間製造されたロングセラーレンズなので、時代によって仕様が変わっている。

大きく分けて下記のような違いがある。
・コーティングの有無
・絞りの形が、六角形もしくは円形
・1946年以降からは最小絞りがF12.5からF16に変更

ちなみにズミタールにコーティングがされ始めたのが、1945年の11月以降(No.587601)らしいのだが、私のはなぜかコーティングがされていない・・・最小絞りはF16なのにね・・・

もしかして偽物かパーツの継ぎ接ぎ品(´∀`;A

ズミタール 50mm f2の外観1

ズミタールのレンズ構成は4群7枚と、ズマール(4群6枚)よりもレンズが1枚増えている。

最短撮影距離は1mと現代の50mmレンズの倍以上離れないと撮影できない。
レンジファインダー用レンズは、あまり近づけないのもあるけどね・・・

 ズミタール アダプターリングSNHOO

ズミタールに使用できるフードは、「SOOPD」と「SOOFM」という2種類のフードがある。
だがしかし折り畳みタイプのフードで、装着した見た目もイマイチな感じで私は別のフードを装着することした。

サードパーティー製のアクセサリーとなるが、アダプターリング(SNHOO)を利用すると、他のフードも用意に装着しやすくなります。

SNHOOを装着

レンズ先端にSNHOOを装着するとこんな感じ。
フィルター径も、36.5mmから39mmに変換されるので、フィルターを装着もしやすい径になり、サードパーティー製のフードの選択肢も格段に増える。

上の写真からもわかるように、SNHOOを装着すると溝ができる。
その溝を使ってライカ純正のフード(ITDOO)を装着して使っている。

ズミタール 50mm f2にフード(ITDOO)を装着

ズミタール 50mm f2にITDOOを装着するとこんな感じになる。

ライカフード(12585)も装着可能だが、ITDOOの方が沈胴ズミクロンなどに使っているフードのためか、ズミタールに装着してもシックリとくる見た目となる。

Leica IIIFにズミタール 50mm f2

Leica IIIFにズミタール 50mm f2を装着。
当たり前かもしれないが、やっぱり沈胴タイプのレンズは、バルナック型ライカに装着するのが一番似合いますね。

ズミタールとズミクロンの比較

「兄より優れた弟など存在しない」という、北斗の拳のジャギの迷言があるが、ライカレンズの場合はどうなるのだろうか?

レンズ世代の流れとしては、ズマール(Summar) → ズミタール(Summitar) → ズミクロン(Summicron)と進化していき、末弟のズミクロンがレンズの持ち味を含めずに考えると、解像度と安定した描写で一番優れている。

沈胴ズミクロンで撮影した写真はコチラ

ズミタールとズミクロン

沈胴部分を含めズミタールの方が長い。
レンズの素材は、鏡面ツケ消しがされたズミクロンの方がずんぐりとして重厚感がある感じがする。

ズミタールとズミクロンの比較

開放値はズミタールもズミクロンも一緒だが、ズミクロンの方が少し前玉が小さく見えるのは気のせいだろうか。

ズミタールとズミクロンだけでなく、ズマールも併せて比較している方の動画があったので、こちらも各レンズの特徴を知ることができるかと思います。

引用元のYoutubeチャンネルはこちら

ズミタール 50mm f2レンズの作例

ズミタール 50mm f2レンズで撮影した作例です。
これからも随時追加していきますので、期間を開けて閲覧して頂ければと思います。

ズミタール 50mm f2の作例1Hasselblad 907X・Summitar 50mm F2

昔の大口径レンズらしい、薄いベールを被ったような眠たい感じの写り。
このあたりは好みが分かれるところだと思う。

背景のボケに関しては、グルグルにはならないけど綺麗なボケとグルグルの中間あたりで、ある意味で印象派の風景画のようなタッチのボケ方をしてくれる。

ズミタール 50mm f2の作例2Hasselblad 907X・Summitar 50mm F2

レベル補正でハイライトとシャドー部を締めると、まったく異なる雰囲気になる。
これは良しとするべきなのか、人によって意見が分かれるところですが、ちょっとしたレタッチだけでもかなり印象がことなる写真に持っていくこともできるレンズです。

ズミタール 50mm f2の作例3Leica IIIF・Summitar 50mm F2・Kentmere PAN 100

全体的に軟調のハイライトと暗部が残っている描写。
窓から入ってくる光で、古い建物の室内を撮りたくなるレンズである。

ズミタール 50mm f2の作例4Leica IIIF・Summitar 50mm F2・New Seagull 100

直接に太陽が入っていない構図となるが、逆行にはかなり弱い。
わたしのズミタールはノンコートタイプなので、特に逆光には弱く簡単にフレア気味の写りになってしまう。
だからっと言って、それが決して悪い結果にだけ結びつくとは思っていない。

ズミタール 50mm f2の作例5Leica M3・Summitar 50mm F2・New Seagull 100

タイルの微妙なグラデーションを描写している、豊富なグレートーンの階調性。
開発された時代らしく、モノクローム撮影に向きのレンズである。

ズミタール 50mm f2レンズのまとめ

ズミタール 50mm f2レンズについて、特徴や作例を紹介してきました。
如何だったでしょうか。

初期のものだと80年以上前、後期のものでも65年以上前となるレンズです。
レンズ自体の状態はともかくとして、製造された本数が多いため、中古市場でもライカレンズの中では安価に入手することができるレンズとなります。

しかし経年劣化を含めて綺麗なレンズはほぼないことからも、その性能は当時とは違う写りにはなってしまっているかもしれない。それでもなかなかイイ感じの写りをしてくれるレンズなので、ご関心のある方は、使ってみて損はないレンズだと思います。

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