
今回は第九十六代天皇 後醍醐天皇(ごだいごてんのう)の御陵とされている塔尾陵(とうのおのみささぎ)に行ってきました。武家政権から支配力を取り戻そうとした天皇で、歴代天皇の中でも珍しい行動力のある天皇である。
古代の天皇を除けば、自身で権力を一元化して政治を行おうとした天皇は後醍醐天皇だけではないかと考えている。
近鉄吉野線終点「吉野山駅」を下車して、徒歩で向かうことにしました。
吉野山駅を出て少し歩いたところには、ロープウェイがあるので、山を登ることが困難な方は利用することをおススメする。
デブの私も使おうかな・・・・と思ったが、減量のためにも登山することにした。
今回使用したカメラは、6x9判の中判レンジファインダーカメラのフジ GSW690 II プロフェッショナル。最近では作品撮りなどに人気がある機種だが、残念なことに樹脂製のパーツが多用されているカメラのため、機械式カメラであってもなかなか修理がままならないカメラで、状態の良い個体を見つけることが難しいカメラである。
外観は綺麗であっても中身のバーツがダメになっている物が多いので、ヤフオクなどで購入した場合は地雷率が極めて高いカメラである。かく言う私も地雷を二度引いてしまい(標準レンズの付いたGW690 IIを含めると3度^^;)、交換用パーツ送りになってしまった経験がある^^;
救いだったのは、私が購入していた時代は安かったこと・・・しかし現在は高値で取引されるようになってしまっている。そういうこともあり、ヤフオクやメルカリなどでフジの中判レンジファインダーカメラを購入することは地雷原に突っ込んで行くようなものなので、おススメできない!!
でもね、搭載されているEBC FUJINON SW 65mm F5.6レンズが素晴らしいの一言。
その場の空気すらも写すとは、このレンズのことではないかと考えている。
正直なところ、ライカの高額なレンズを購入するよりは、レンズの性能とフィルムサイズの大きさで、間違いなくこのカメラの方が良い作品を作成することができるのである。
塔尾陵に行ってきた
吉野山駅から歩いて山を登り、途中に金峯山寺を見てから、目的地であるお寺(如意輪寺)に到着。
このお寺の境内の奥の山側斜面に向かうことにした。
Fujifilm GSW690 II Professional・ EBC FUJINON SW 65mm F5.6・Kentmere PAN 100
山の斜面に築かれた塔尾陵(とうのおのみささぎ)。
決して広くはない御陵ではあるのだが、吉野の山深い山中ということもあり、静かで神聖な雰囲気でもある。またすぐ近くには、南朝第3代天皇(長慶天皇)の皇子(世泰親王)の御墓もある。
カメラをセットして撮影。
撮影結果からもわかることなのだが、樽型の湾曲の傾向があるレンズではある。
その場の空気感を写すような描写はいいのだが、撮影する対象によっては、カメラの水平など少し注意しないといけないカメラかな。
大判カメラでも撮影したいと思うので、また行ってみようと思います。