今回はROLLEI RETRO 80Sを使って赤外線写真を試してみることにしました。
撮影した場所は、一つ前の記事と同じ場所で大阪府富田林市の錦織公園となります。もちろん前回大判カメラで撮影を終えた後に、撮影機材を切り替えて今回の記事の主題となる撮影をしていくことにしました。
最寄り駅は南海高野線「滝谷駅」から徒歩で20分ほどの距離にあります。
交通的には少し不便な距離にあるのと、公園にしっかりと駐車場が作られているので、車を利用して公園に訪れる方が多い傾向にあります。
今回使用したカメラは、中判カメラのHasselblad SWC。
いつもは外付けのファインダーを使用して撮影しているのだが、今回は構図を正確に確認して撮影できるように、フォーカシング スクリーン アダプター SWC 41050を介して、リフレックスビューファインダ RMFX 47070を使用して撮影することにした。
今回使用したフィルムはROLLEI RETRO 80S。
通常のモノクーム撮影としても使用することができるが、レッドフィルターを付けて撮影することによって赤外線写真もできるという少し特殊なフィルム。
同じようなフィルムとしては、ILFORD SFX 200もあるが、より廉価に赤外線写真を楽しむことができるということで、ROLLEI RETRO 80Sを使うことにした。
ちなみに赤外線写真というと、もう20年以上前にコニカのフィルムを使って撮影した依頼である。
使用したレッドフィルターは、MARUMI MC-R2。
しかしレッドフィルターと言っても色が少し薄めのフィルターである。
もっと色の濃いレッドフィルターがあった記憶があるのだが、デジタル時代になってもうそのようなレッドフィルターが販売されていない。デジタル用の赤外線写真フィルターは販売されているのだが・・・
本格的に赤外線写真を楽しむには、700nm以下の波長の光をカットするには必要がある。
MARUMI MC-R2だとそこまでカットできていないようで、正確か情報であるかはわからないがあるサイトの情報だと620nm以下の波長の光をカットということらしい。
そのため今回は、赤外線写真の試し撮りということで撮影していくことにした。
ROLLEI RETRO80Sフィルムで赤外線撮影
さっそくレッドフィルターを付けて撮影。
天候は太陽が雲に隠れて微妙な撮影条件・・・
Hasselblad SWC Biogon C38mm・ROLLEI RETRO 80S
ダメだ・・・
撮影時の撮影環境もあるが、赤外線写真っぽくなっていない^^;
やっぱりフィルターが余計な波長をカットできていないのが原因かな?
Hasselblad SWC Biogon C38mm・ROLLEI RETRO 80S
レッドフィルターを外して撮影してみた。
何かあまり違いがないような・・・^^;
Hasselblad SWC Biogon C38mm・ROLLEI RETRO 80S
陽射しが強く照ってきたので、この条件だとそれっぽくなるかもと再度フィルターを付けて撮影。後日フィルム現像をして予想はそこそこ当たっていた。
本格的な赤外線写真とは言えないが、そこそこそれっぽい写真になった。
Hasselblad SWC Biogon C38mm・ROLLEI RETRO 80S
場所を変えて同じように日が照っている環境で撮影。
・・・
・・
気のせいだったのか?
あまり赤外線写真っぽくなっていない^^;
Hasselblad SWC Biogon C38mm・ROLLEI RETRO 80S
もう1カット別の場所で。
う~~~ん、残念ながらやっぱり700nm以下の波長をカットしないと、本格的な赤外線写真は楽しめないような感じですね。
もう一つ気になったのは、ROLLEI RETRO 80Sフィルム。
暗部に細かいチリヂリとした、現像ムラとは違う濃淡のムラが発生すること・・・。ILFORD SFX 200よりも、かなり廉価のフィルムということもあり、もう少し使って品質的に見ていく必要があるのかもしれない。
今回は残念な結果になってしまった。
次回赤外線写真を試してみるまで、もう少しフィルムでも使用できる赤外線写真用のフィルターを探してみることにしよう。