今回は大阪府河内長野市の天野山金剛寺に行って写真を撮ってきました。
金剛寺(こんごうじ)は真言宗御室派(しんごんしゅうおむろは)の大本山の寺院で、山号は天野山(あまのさん)となります。
南北朝時代には、南朝の最重要拠点の一つでもあった場所です。
南海高野線「河内長野駅」を下車して、写真を撮りながら徒歩で向かうことにしました。
もちろん河内長野駅からバスが出ているので、通常であればバスを利用することをオススメします。
今回使用したカメラは、6x6判フィルム中判カメラのHasselblad 503CW。
私の所有しているHasselblad 503CWはいろいろと訳があって、ワインダーCWとアイレベルファインダーを装着して使用しているカメラである。今回は645判として使用したいと思い、A-16フィルムマガジンを使用して撮影することにしました。
使用したレンズは3本。
1本目は超広角レンズのディスタゴンCF 40mm F4。
645判で使用すると、35mm判のフィルム換算で25mm相当の焦点距離となる。画角としても風景撮影に使いやすい感じのワイド感である。
2本目は標準レンズのプラナーCF 80mm F2.8。
645判で使用すると、35mm判のフィルム換算で50mm相当の焦点距離となり、ちょうど50mm標準レンズとして使える感じである。
3本目は標準レンズの画角となるマクロプラナーCF 120mm F4。
645判で使用すると、35mm判のフィルム換算で74mm相当の焦点距離となり、若干望遠よりの効果を得ることができる。
天野山金剛寺に行ってきた
南海高野線「河内長野駅」から歩いて向かうことにした。
天野山金剛寺は河内長野市の中でも、だいぶ奥の方にあるので山々の景色を撮影しながら向かうことにしました。
Hasselblad 503CW・Distagon CF40mm F4・Kentmere PAN 100
風が強い日だったので、天候が安定しない。
晴れて陽射しが差しているときもあれば、暗雲が立ち込めているときもある。
個人的にモノクロで風景撮影するときには、暗雲が出てほしいのである意味で良い条件かな。
Hasselblad 503CW・Makro Planar CF120mm F4・Kentmere PAN 100
長い焦点距離のレンズを持っていかなかったので、持っていった中では一番長いマクロプラナーで風景を撮影。柔らかい写りをするレンズだけど、風景でも使えるレンズである。
Hasselblad 503CW・Planar CF80mm F2.8・Kentmere PAN 100
しかしプラナー80mmとはだいぶ違う感じの写りをするな。
もちろん光の影響もあるが、プラナー80mmの方がマクロプラナー120mmやディスタゴン40mmに比べて、解像度も高くかなりシャープな写りをしてくれる。
Hasselblad 503CW・Distagon CF40mm F4・Kentmere PAN 100
1時間40分ほどかけて、天野山金剛寺に到着。
撮影に行ったのは11月末の時期であったが、比較的観光客は少ない。
南河内郡地区は1000年以上前の歴史の古い寺社が多いのだが、交通の便が悪いためか今一つ観光客が少ないところである。
考え方を変えれば、人が少ないのでゆっくり見て回れるということなんだけどね。
Hasselblad 503CW・Distagon CF40mm F4・Kentmere PAN 100
手入れがされた美しい庭である。
ちょうど行った時に、学術関係なのか文化財の撮影をしている感じの人たちもいた。
それもそのはずで、この寺院には5件の国宝と29件の重要文化財が保存されている。
Hasselblad 503CW・Distagon CF40mm F4・Kentmere PAN 100
ゆっくりとできる場所なので、じっくりと見ていきたいのだが、この日は気温も下がっていたので足が冷たい。
Hasselblad 503CW・Distagon CF40mm F4・Kentmere PAN 100
庭のある建物から出て、奥の方へ向かう道を進んでいくことにした。
小川が流れていて、すごく雰囲気の良い小道である。
Hasselblad 503CW・Planar CF80mm F2.8・Kentmere PAN 100
時折みせる日差しが、小川の向いの土塀を美しい陰影で見せてくれる。
Hasselblad 503CW・Distagon CF40mm F4・Kentmere PAN 100
奥に進んでいくと、金堂や多宝塔などがある場所へ到着した。
今回写真にアップしていない場所も多くある規模の大きい寺院なので、南河内地区の寺社を巡ってみる際には行ってみてはいかがでしょうか。
私自身も偶然期間限定で公開されている建物もあったので、行けて良かったと思いました。