今回は最近利用する頻度が増えているハッセルブラッド用のカールツァイスレンズである、ディスタゴンCF40mm F4レンズについて、使っていて思う個人的な意見について紹介していきます。
実は最近まで、あまり利用頻度が少ない不遇な扱いを受けてきたレンズなんですよ^^;
決して性能が悪いレンズではございません!!
十分すぎるくらいに優秀な超広角レンズなのです!!
ただし私が所有している兄弟でありながらも、ライバルであるHasselblad SWCに付いているビオゴンC38mmにポジションが奪われていたのです。
上はHasselblad SWCのBiogon(ビオゴン)C38mm
38mmと40mmというこの2mmの画角の違いや、ビオゴンの歪みの少なく綺麗なグレートーンの描写性能の前に、優秀でありながらも不遇な境遇にあったレンズなのです。
しかし最近になって、急激にディスタゴンCF40mm F4レンズを利用する理由が出てきたのです。
ホント良かったね~~~活躍の機会が出てきたよ!!
CFVII 50Cの導入とディスタゴンCF40mmとの組み合わせ
私が使っているHasselblad SWCには、三脚座プレートが干渉してCFVII 50Cが装着できないのです。
そのためCFVII 50Cを使って、広角撮影をする際にはディスタゴンCF40mmの選択が出てきたのです。ちょっと微妙な理由なのですがね・・・・
ディスタゴンCF40mmとCFVII 50Cの組み合わせで使い始めると、今まで不遇な扱いをしてきた汚名を晴らすかのように、しっかりと期待に応えてくれる非常に良いレンズであることを、再認識させてくれるレンズだと実感しました。
CFVII 50Cで利用すると、画角が35mm換算で31.6mm(40mm x 0.79)になるようです。
スクエアフォーマットで利用すると、37.2mm(40mm x 0.93)となります。
広角としては若干普通の画角となってしまうけど、それでもしっかりと描写してくれます。
ハッセルブラッド ディスタゴンCF40mmの作例
Hasselblad 500C/M・ディスタゴンCF40mm・デジタルバックCFVII 50C
広角レンズらしい写りをしてくれますね!!
歪みも抑えられ、画面周辺までしっかりと描写してくれます。
あれ?
CFVII 50Cを装着だと、6x6フォーマットよりイメージサークルが小さいので、レンズの周辺部まで写っていないか・・・^^;
今度フィルムで撮影した画像も、一緒にアップします。
Hasselblad 500C/M・ディスタゴンCF40mm・デジタルバックCFVII 50C
撮影最短距離は50cm!!
手持ちの近接撮影としても、しっかりと寄れるので使いやすいんですよね^^
ブレを防ぐためにISOを上げて、シャッタースピードを重視しています。でもレンズ性能とCFVII 50Cの性能を十分に味わうには、三脚撮影は必須かな!!
Hasselblad 500C/M・ディスタゴンCF40mm・デジタルバックCFVII 50C
撮影するには厳しい条件化だったけど、白飛びしていると思っていた箇所もグラデーショントーンが残っている。木の細い枝もしっかりと描写してくれているので、このレンズの優秀性を感じます。
Hasselblad 500C/M・ディスタゴンCF40mm・デジタルバックCFVII 50C
モノクロームでもしっかりと応えてくれます。
これだったら、モノクロフィルムでもしっかりと使ってあげれば良かった^^;
不遇な扱いをしてゴメンねm(__)m
Hasselblad 500C/M・ディスタゴンCF40mm・ILFORD PAN F PLUS
モノクロームフィルムで撮影するとこんな感じ!!
本来の超広角レンズらしい画角と遠近感で、風景撮影にはもってこいのレンズです。
デジタルバッグで撮影するよりとキッシキシになってしまいますが、フィルムで撮影するとディスタゴンCF40mmは優しい描写になってくれます。
ポジ・カラーネガ・モノクロフィルムまで諧調豊にスキャンしてくれます。
フィルムバックを一緒に持ち歩けば、ディスタゴンCF40mm本来の持ち味の超広角撮影にも対応できますね。
サイズが気になる方もいると思いますが、前玉は若干大きい目玉になっていますが、ディスタゴンCF40mmの前のモデルであるC40mmよりだいぶ小型化されています。
ボディに付けたまま手持ちで持ち歩くことも十分できる(合計でPENTAX67IIと同じくらいかな^^;)のサイズと重さなので、私は最近持ち歩きの際には、ディスタゴンCF40mmを装着している頻度が増えてきています。
これからドンドン使っていきます。