今回は私が使用しているライカのフィルム一眼レフカメラの「ライカ フレックスSL」について、使っていて感じる感想・レビューや作例について紹介していきます。
デジタル機でLeica SLというカメラはあるのだが、それとは違い今回紹介するカメラはフィルム一眼レフのLeicaFlex SLというカメラ。それも半世紀以上前のかなり古いクラシックな真鍮製の機械式カメラ。ライカがLeicaFlexの次に開発して発売した一眼レフカメラで、日本のカメラメーカーの一眼レフに追いつこうと模索していた時代のライカ一眼レフの黎明期の機種となります。
以前紹介した機械式一眼レフのライカR6.2とはだいぶ違った見た目のカメラとなります。
ライカフレックスSLの使い方とレビュー
ライカフレックスSLは、大きく分けてシルバークローム・ブラッククローム・ブラックペイントの3種類が作られていたようです。私の使用しているライカフレックスSLはブラックペイントモデルとなり、塗装が剥げて真鍮が見えてきているのでいい味が出ている。
また下の写真のようにレンズ取り外し用のボタンが、赤いプラスチックのボタンと金属ボタンのものがあるようです。耐久性を考えても金属製のボタンの方がいいみたいですが、古いカメラなので、なかなか良い個体でブラックペイントモデルで金属ボタンの個体に出会うことができない。
この赤いボタンもそのうち経年劣化で割れてしまう運命にあるのかな・・・・
一眼レフの命ともいうべきファインダーは、このカメラでは若干薄い青味がかったようなファインダーになっています。
特にライカフレックスSLとSL2に関しては、ファインダーの劣化がしやすいようです。
ファインダーが斑に変色している個体が少なくないようなので、中古で探して購入しようとお考えの方は注意が必要です。
ピント合わせのしやすさで言うと、35mm以上の画角のレンズであればピント合わせはしやすいと感じます。ただし私が所有する21mmと28mmレンズを使った際には、視力の問題もあるのかもしれないが、正直なところあまりピント合わせがしやすいとは言えない。
自身がなくてレンズに刻まれている距離表示目盛を、思わず確認してしまうことがたまにある^^;
ニコンのマニュアル機だと、そんなことはしないんだけどね・・・
露出計を動かすための電池に関しては、現在は製造されていないMR-9という電池。
そのためSR43電池を代用して使用するのですが、SR43電池は電圧が1.55vと高いので故障の原因となるので変換アダプターで約1.35Vに変換して使う必要があります。
関東カメラサービスが販売している電池アダプターを使用するのがおすすめです。
(Rollei 35やRollei XF35の露出計の電池にも使用できるので便利)
ただし半世紀以上も前のカメラなので、経年劣化で動かなくなっている個体や精度不良を起こしている個体が少なくありません。
私のライカフレックスSLも変換アダプターを使い露出計が壊れにくいように気を付けて使っていたので、最近までは問題なく動いていました。しかし来る時がやってきたのか、ある日突然動かなくなってイってしまった・・・
私自身は露出計なしでも問題なく撮影できるのですがね、露出計が動かなくなったことに関して少しモチベーションが下がるところがあります^^;
ライカフレックスSLの使い方に関しては、基本的に他のマニュアル一眼レフと差はない感じなので、他のマニュアルを使用した経験のある方は、それほど操作には困らないように思います。
しいて言えばフィルム巻き上げレバーの感覚は、M型ライカの巻き上げ感覚とはまったく異なる何とも言えない感じなので好みが分かれるところかもしれない。
シャッター音に関してはライカフレックスSL、フィルム巻き上げ感覚に関してはライカR6.2というのが個人的意見です。
ライカフレックスSLの作例
ライカフレックスSLで撮影した作例です。
これからも随時追加していきますので、期間を開けて閲覧して頂ければと思います。
Leicaflex SL・Elmarit-R 28mm F2.8・ILFORD FP4 PLUS
Leicaflex SL・Macro Elmarit 60mm F2.8・ILFORD FP4 PLUS
Leicaflex SL・APO TELYT R 180mm F3.4・ILFORD FP4 PLUS
ライカフレックスSLのまとめ
ライカフレックスSLについて、使い方と作例を紹介してきました。
参考になったでしょうか。
個人的には真鍮の無骨でずっしりとしたカメラですが、現在のカメラにはない重厚感のあるカメラです。ライカR3以降にはない魅力もあるので、ライカの一眼レフを使ってみたいと思う方には手に取っていただきたいカメラだと思います。