今回は私が使用している、ハッセルブラッドの中望遠レンズ「Sonnar(ゾナー)C150mm F4」レンズについて、使っていて感じる感想や作例について紹介していきます。
焦点距離の近いマクロプラナーCF120mm F4レンズと好みが別れるところなので、マクロプラナーの記事もご一緒に参考にしていただければと思います。
マクロプラナーCF120mm F4レンズについてはコチラ
先にお伝えしておきますが、このゾナー150mmレンズは中古でC・CFタイプのどちらも非常に購入しやすい価格帯になっています。それだけ使用する人が多く、製造本数が多く評価が高かったレンズだと言えますね。
最近だと3万円前後で十分実用的なレンズが購入できるので、ハッセルブラッドのレンズを揃えようとお考えの方は、今のうちに購入しておいた方がいいかもしれませんね。
さらに値が下がるかもしれないけど・・・
ポジ・カラーネガ・モノクロフィルムまで諧調豊にスキャンしてくれます。
ハッセルブラッドのゾナーC150mmレンズを使った感想
個人的にはCタイプレンズのどれでもと言えるののですが、金属製なので長時間使っているとピントリングが指に食い込んできてちょっと痛い感じですね。軟弱もの甘えるなと古い世代のハッセルブラッド使い達に怒られそうですが^^;
でもこの金属製のレンズが一番レンズとしての作りは、いい感じですよね。
工芸品と言っていいくらいの作りです。
写りはという言うと、古いレンズですがデジタル撮影でも問題なくキレイに撮影出来ています。
ちなみに私のC150mmはT*マークが入ったレンズなので、おそらくマルチコートされている1974年頃のレンズだと思います。レンズ後部の赤文字で記述されている番号を見たらわかるんだけどね・・・^^;
1970年代のレンズってオールドレンズに入るのかな?
オールドレンズの定義はわからないけど、ノーコーティングのレンズがオールドレンズに入るのかな?そうなるとCタイプレンズでも、白筐体のレンズあたりになってくるね。
そういえば中古カメラ屋の店主に、モノクローム撮影なら白飛び黒潰れに強い白筐体のレンズと進められたことがあったけど、ついつい無難な黒のCタイプレンズの方を選んでしまった記憶があるな^^;
あまりオールドレンズとか意識したことがないので、その違いを意識していないのですが、個人的には発色は優しめながらメリハリのある描写をしてくれるレンズだと思います。
最短撮影は1.4mなんですが、風景の撮影に持って出る場合が多いレンズなので言うほど気になったことはない感じですね。ポートレート撮影とかで撮影する場合には、ちょうどいい距離感ぐらいなのかな?
私はポートレート撮影はまったくしない(できない^^;)ので、わからないけど・・・
ハッセルブラッドのゾナーC150mmレンズの作例
ハッセルブラッドのゾナー(Sonnar)C150mmレンズで撮影した作例です。
これからも随時追加していきますので、期間を開けて閲覧して頂ければと思います。
Hasselblad 500C/M・ゾナーC150mm F4・デジタルバックCFVII 50C
絞り開放で撮影したと思います・・・たぶん^^;
ピントを合わせている部分はシャキッとメリハリある感じに描写されていますね。
花の撮影ではマクロプラナーの方が柔らかくていいかもしれないけど、マクロプラナー的な写りに飽きた方や、力強く写したい場合にはゾナーを使って撮影するのもいいかもしれませんね。
どちらにせよゾナーC150mmの最短撮影は1.4mなんで、花の近接撮影には近接フィルターかエクステンションチューブが必要になりますけどね。
Hasselblad 500C/M・ゾナーC150mm F4・デジタルバックCFVII 50C
現代のレンズにはない優しい発色という感じかな。
個人的にはコントラストの強いレンズより、これくらいの発色の方が好みかな。
優しい発色でありながら、メリハリがあるのがこのレンズの特徴かなと勝手に想像しています。
Hasselblad 500C/M・ゾナーC150mm F4・デジタルバックCFVII 50C
ゾナーC150mmに限らずCタイプレンズの玉ボケは、その後のCF・CFEレンズより綺麗だと感じます。その理由として、Cレンズのみ絞り羽が曲線になった五角形の絞り羽になっているからです。
その後のCF・CFEレンズは直線の五角形で、玉ボケも五角形の形が目立ってしまう場合があります。
それもあって、150mmレンズだけはCタイプレンズを購入して使っています。
発色度の高いカラー撮影をしたい場合には、CF以降のレンズを選ぶべきだと思いますがね・・・^^;
私はモノクローム撮影が多いので、Cタイプレンズで満足しています。
Hasselblad 500C/M・ゾナーC150mm F4・デジタルバックCFVII 50C
個人的にこの写真を見た時、しっかりと細部まで描写してくれているなと再認識した写真です。
人によっては硬めの描写に感じる方もいるかもしれませんが、ここは好みが別れるところですよね。
柔らかい描写が欲しいシーンでは、マクロプラナー120mmと使い分けることもありだと思いますが、風景写真を撮影している場合にはゾナーのメリハリのある描写は必要であると感じています。
Hasselblad 500C/M・ゾナーC150mm・ILFORD HP5+
フィルムを使った場合はこんな感じ。
古いレンズは明暗差が激しい景色でも、白飛びがしにくいことや、しっかりと暗部が潰れずに描写してくれるのが良いところですよね。
Hasselblad 500C/M・Sonnar C150mm F4・Kentmere PAN 100
最短撮影領域でもメリハリのある力強い描写。
プラナーのような溶けこむような柔らかいボケではないので、好みがわかれるところかもしれない。