今回は私が使用している6x7判中判レンジファインダーカメラのMamiya7用レンズであるMamiya N 43mm F4.5Lレンズについて、使っていて感じることのレビューと作例について紹介していきます。
以前ボディ側のMamiya7IIを紹介したことはあるが、今回はレンズ側のMamiya N 43mm F4.5Lについて取り上げてみることにしました。
Mamiya N 43mm F4.5Lレンズのレビュー
このMamiya N 43mm F4.5Lレンズですが、Mamiya7系のカメラを使うなら絶対に使うべきレンズです。他のカメラで例えるなら、Hasselblad SWCに付いているビオゴン38mmのような存在のレンズというべきかな。
それぐらい優れたレンズであると考えています。
レンズ自体は、ボディと同じ設計思想をベースにされているためか、非常に軽量に作られている。この点に関しては、高級感のある質感を求める方には、少し物足りなさを感じるところだと思う。
ただしチープということではなく、ベース部分はアルミかマグネシウム合金と思われる軽量な金属で作られている。
マウント部分から、後玉がグ~~~んと飛び出して構造になっている。
そのためレンズを装着する時に、ブツケないか慎重になってしまう。
後玉が長いレンズと言えば、ビオゴンやスーパーアンギュロンが有名だが、同じような光学設計なんだろうか。光学的にはよくわからないが、写りに関しては歪みも少なく非常に解像度の高い描写をしてくれる。
おそらくMamiya7シリーズのレンズでは、一番性能がいいのではないかと思うレンズである。
ボディに付けるとこんな感じ。
プラウベルマキナが好きな方には怒られるかもしれないが、中判レンジファインダー機の最高峰はやっぱりMamiya7IIだと思うよね^^
もちろんボディファインダーでは、43mmレンズの画角をカバーできないので、専用の外付けファインダーが用意されている。ボディ側でピント合わせをしてから、外付けファインダーで構図を決めるような感じである。
こう見ると結構大きめの外付けファインダーであることがわかる。
一応ファインダー内を覗くと、左右にちょこっとパノラマ撮影用のラインが引かれている。
Mamiya N 43mm F4.5Lレンズの作例
Mamiya N 43mm F4.5Lレンズで撮影した作例です。
これからも随時追加していきますので、期間を開けて閲覧して頂ければと思います。
Mamiya7II・N 43mm F4.5L・ILFORD FP4 PLUS
超広角レンズながらも歪みも感じさせなく、画面の端も良好な解像度である。
少しだけ周辺減光はあるけどね^^;
Mamiya7II・N 43mm F4.5L・ILFORD FP4 PLUS
モノクロームで撮影しても、グレートーンの階調性も豊富で美しいモノクロ写真に仕上がる。
Mamiya7II・N 43mm F4.5L・ILFORD FP4 PLUS
画角と開放地からも背景ボケは期待できないが、近接撮影領域でも良い写りをしてくれる。
Mamiya7II・N 43mm F4.5L・Kentmere PAN 100
35mm換算だと、21mm相当の超広角レンズになる。
しかし6×7判の比率だと、そこまで極端な遠近感を感じさせない。
Mamiya7II・N 43mm F4.5L・Kentmere PAN 100
このレンズで撮る空の表現が気にいっている。
Mamiya7II・N 43mm F4.5L・Kentmere PAN 100
少しだけ欠点があるとすれば、このレンズに限らず超広角レンズで撮影する際には、カメラの水平を意識して傾かないようにする必要があることかな。
私は右側が下がってしまう癖があるので・・・・
Mamiya N 43mm F4.5Lレンズのまとめ
Mamiya N 43mm F4.5Lレンズについて、レビューと作例を紹介してきました。
このレンズの個人的な意見について、如何だったでしょうか。
現在の中古市場では、このレンズよりもボディを入手することの方が価格面でハードルが高くなっている状態であると思います。
しかしこのレンズの写りを考えると、それだけのお金を出してボディとレンズを揃える価値もあると個人的には考えています。むしろMamiya7を使う場合に、広角レンズはこれさえあればカバーできると考えてもいいくらいではないかと思います。
ボディが先か、レンズが先か・・・・
悩ましいところですね^^;